ママのケア
学校や保育園ではもちろん、メディアでも「子どものケア」についての話はよく聞きますよね。
もちろん、子どもはわからないことがたくさんある中で「怖い」「淋しい」「いつもと違う」と感じて、泣いたり、反抗的になったり。
子どもの話を聞くこと、「大丈夫だよ」と抱きしめてあげることは、とても大事です。
では、大人であるママは何ともない??
いいえ。
ママだって人間ですから。
恐怖だって、不安だって、もちろんあります。
そのくらい、この大震災は誰にでも大きな影響を与えることなのです。
ですから
「こんなんじゃママとしてダメだ。」
「私が弱いからこんな気持ち、体がこんな状態になるのよ。」
「早く元の私に戻らなきゃいけない!」
なんて、思わないでくださいね。
心と体に変化が起こるのは、大人でも子どもでも誰にでも起こることで、いわゆる「ふつう」です。
子どもや家族のケアをする「ママのケア」もとても大事なのです。
だからこそ、家族みんなでケアし合い、支えあい、乗り越えましょう。
震災後には、一般的にこのような変化が見られます。
○イライラする、怒りっぽい
○とにかく怖い、胸がドキドキする
○大震災の瞬間のことを思い出す
○そわそわ、いつも急いでいる
○悲しい、さびしい気持ちがある
○眠れない、すぐに起きる
○何もおもしろくないし、つまらない
○ちょっとして音や光に敏感になる
○食欲が無い
○予定日になっても生理がこない
○この先どうしようかと不安になる
○疲れが取れず、体が重い
○やらなきゃいけないことはわかっていても、体が動かない
○頭痛、腹痛、吐き気、下痢・便秘、動悸など
上のような変化は、よく見られるものです。
人によって「いつもそう」「たまに」「それはない」があるはずです。
このような変化はだんだんと減っていきます。
そのペースは、人それぞれ。
つまり、今見られる変化がずっと続くわけではありません。
時間が解決してくれるものがほとんどです。
だって、今の状況・環境が変わらないことはありませんから。
しかし、なかなかその変化が減らずに長く続く場合、頭痛や腹痛、おう吐や不眠などで悩む場合などは相談してみましょう。
ママの笑顔が戻ることも、家族にとっては「元の生活」の大事な一部です。
一人であれこれ考えたり、調べたりするよりも、専門家にママ自身を知ってもらうことで、より良い答えが見つかるかもしれませんから。
避難所に保健師の方が巡回しています。また、以下の機関でも相談を受け付けています。
☆熊本市こころの健康センター(熊本市の方)
TEL:096-362-8100
※月~金曜日 9:00~16:00
☆こころの健康相談電話(熊本市外の方)
TEL:096-386-1166
※月~金曜日 9:00~16:00
☆心の緊急電話相談(日本精神衛生学会)
TEL:0120-111-916
※平成28年5月31日まで 14:00~20:00