配偶者控除が変わるってどういうこと

 

2018年の収入から配偶者控除の取扱いが変わります。
2017年の年末に行われる年末調整までは今まで通り、2018年の年末に行われる年末調整からの適用です。
ということは、2018年の働き方を見直すチャンス??

「配偶者控除」ってナンデスカ?
ママが収入アップしてもいいの?
家計への影響は?

を見ていきましょう。

※家計収入のうち、メインはパパの給与、ママは短時間勤務(パート)の給与とした場合のお話です。
※パパの給与収入は1120万円以内とします。(1170万円以内、1220万円以内、1220万円超では控除額が異なります)
※加入する健康保険は「全国健康保険協会(協会けんぽ)」とし、保険料はパパもママも40歳未満の場合の金額です。(40歳以上では、介護保険料が加算されます)
※2017年10月時点の情報です。

今さらちょっと聞きにくいけど・・・「配偶者控除(はうぐうしゃこうじょ)ってナンデスカ??

ママ友や職場の人収入のお話をするときに「ふようの範囲内」って言葉を聞きませんか??
この「ふようの範囲内」が指しているのは、「その年の1月から12月までに支払われたママのお給料が103万円まで」。

これを超えると、配偶者控除が受けられなくなり、パパの税金が上がるのです。

「配偶者控除」を使うと、パパの年末調整で計算するパパの税金を低くすることができます。
でも、使うためには条件があるのです。

「配偶者控除」の対象であるママが・・・
① パパの配偶者(妻)であること。(内縁はNG)
② パパの給与で一緒に生活していること。(生計同一、やしなってもらっている)
③ 合計所得が38万円以下であること。(給与なら103万円以下)

パパがサラリーマンであれば、この3つを満たすことで「配偶者控除」を使うことができます。
控除額は38万円。
これは、税金が38万円下がるということではなく、「38万円✕その人の税率」この金額分、パパの税金が低くなるということです。
たとえば、年収350万円のパパなら税率5%なので、「38万円✕0.05=税金が19,000円分下がるということなのです。

もし、ママの給与が103万円を超えると、場合によっては、ママの所得税・住民税が発生したり、パパが会社から「家族手当」(配偶者手当、扶養手当など)がもらえなくなったりすることも。
※住民税の「ふようの範囲内」は所得税よりも低く、熊本市の場合は96万5000円を超えると発生することがあります

じゃあ、その「配偶者控除」が変わるって??

この「配偶者控除」の条件で出てきた 「③ 合計所得が38万円以下であること。(給与なら103万円以下)」 が「合計所得が85万円以下であること。(給与なら150万円以下)」に変わるのです。

つまり、「ふようの範囲内」が103万円以内から150万円以内になるってことですね。

じゃあ、もっとママがシフト増やしたり、転職したりして収入アップしてもいいのね♪と考えがちですが、

ちょーっと待った!!!!!

変わるのはパパの税金の計算(年末調整)で使う「配偶者控除」。
ママの税金の計算方法は変わりません。

なので、
ママの収入が増えれば、ママの税金はアップ。
ママの会社によっては、社会保険に加入することになるかも。
パパの会社によっては、家族手当(配偶者手当、扶養手当など)がなくなるかも。

ではでは、どのくらい変わるのかを見てみましょ。

※収入は給与明細の「総支給額」のこと。税金や保険を引かれる前の金額ですね。
源泉徴収票の「支払金額」のところに書いてある金額です。

 

凡例

CASE1:
パパの収入350万円、ママの収入80万円、パパの収入には会社からの家族手当(妻)15,000円を含む
夫婦合わせて 収入430万円

↓ママはシフトを増やして収入アップ

パパは家族手当がなくなって収入332万円、ママの収入110万円(社会保険なし)
夫婦合わせて 収入442万円

ママの収入は30万円増えたけど、パパの収入は家族手当が18万円減って、プラス12万円。うーん。
ではでは、グラフを見ると??

 

シミュレーション1

 

 

確かに夫婦併せての手取り収入はアップ。
でも、思ったほどではないかなぁ~。

CASE2:
パパの収入350万円、ママの収入80万円、パパの収入には会社からの家族手当(妻)15,000円を含む
夫婦合わせて 収入430万円

↓ママはシフトを増やして収入アップ。すると、ママの会社が社会保険に入りなさいって。

パパは家族手当がなくなって収入332万円、ママの収入110万円(社会保険あり)
夫婦合わせて 収入442万円

 

シミュレーションCASE2

 

CASE1と同じく、ママの収入は30万円増えたけど、パパの収入は18万円ダウンで12万円増えたはずだけど、手取り金額は・・・アレ?ほとんど変わらない!(赤のラインに注目!)

ちなみに・・・2017年までは、ママの収入が103万円を超えても、141万円までは「配偶者特別控除」を受けられました。
ママの収入によって、段階的に控除額(パパの税金を減らせる金額)が下がるという仕組みです。
ママの収入が110万円なら、配偶者特別控除の金額は31万円でした。(配偶者控除なら38万円)
CASE2のパパなら、改正前と改正後の税金の差は3500円。

たしかに、ママ自身が社会保険に入ることで、ふようでは受けられない手当金をもらうこともできますし、将来もらう年金だってアップ。
いいことだってあるのです。

CASE3:
パパの収入350万円、ママの収入80万円、パパの収入には会社からの家族手当(妻)15,000円を含む
夫婦合わせて 収入430万円

↓ママは転職して収入アップ!

パパは家族手当がなくなって収入332万円、ママの収入140万円(社会保険あり)
夫婦合わせて 収入472万円

 

シミュレーションCASE3

 

おぉーっ。ここまでママの収入を増やすと、さすがに手取りも増えますね。
月額の概算ですが、改正前の手取り金額はパパ 234,000円、ママ66,000円、合わせて300,000円
パパ 223,000円、ママ96,000円、合わせて319,000円。
ママの年収を80万円から140万円にアップしても、社会保険に入ると手取り金額って3万円くらいの差なのですね。

 

いかがでしたか?
生活費や教育資金を増やすためにママの収入アップも考えますが、アップした分が手元に残るとは限りません。
配偶者控除の見直しをきっかけに、今後のママの収入も同じく見直してみましょう。
しかし、このきっかけで転職などの収入アップをするべき!と決まっているわけではありません。
そのタイミングは、子どもの年齢や環境、家族の意見も考えた上で決めましょうね。

ふようのボーダーラインはこちら → 健康保険・年金 住民税
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